今年もボランティアに参加しています!〜アール・ブリュット アート日本3展〜

EosKissX5で撮る日常。
 2男児のおかんを滋賀でやっています。
キャンプ、育児、食べ歩き、自家製パン、モニター
右端のタグマークからカテゴリに飛べますよ〜!


わが町近江八幡にはボーダレスアートミュージアムno-maという
障害のある人の表現活動を主軸としたアートギャラリーがあります。

ここで、今年で第3回目となる展覧会

アール・ブリュット アート日本3展

が開催されます!
毎回、ボランティアガイドを広く募っているので
私も微力ながらガイドとして参加させてもらっています。

そして、もう数週間前になりますが
出展作家さんのことをより深く知るために
ボランティアガイド向けのツアーがあったので
それに参加してきましたよ◎




この日、はじめに訪れたのは滋賀県彦根市にある


佐和山遊園 築城の想い

・作者「泉巌」の父(惣一)は能(謡い)を近所の方に指導していました。
弟子の中には、石田三成の生誕地である石田村の方もいました。
その影響で石田三成の伝承を聞いていた巌は落城した佐和山城を
いつか再建することを自分の夢としていました。

・巌は高卒後、自ら建築技術を身につけるため、石田村の大工に
見習い工として従事しました。建築業と飲食業を営む巌は自らの手で
佐和山山麓に昭和44年ドライブインを開業。並行して佐和山築城に着手、
昭和53年9月天守閣及び五重の塔を完成しました。

泉巌さんは平成25年8月に他界されており
現在、佐和山遊園はご家族の下で管理保存をされています。
ご存命の間は、いつも佐和山遊園の改築や保存に力を注いでおり
最後までご自身の夢のために努力を惜しまなかったそうです。




この写真の中のもののほとんどが泉巌さんの作品です。
ご自身のスキルを最大限に使われて
なんでも作ってしまうすごい方だったそうです。




この部屋が国道に面したドライブインスペース。

ここの全てが(照明も階段も)巌さんの自作。
左のエレクトーンではご自身が演奏されたそうです。

何でも器用にこなされていたんですね。

この日は息子さんの案内で見学させて頂きましたが
全てが自作であるのですが
どこか素人さが抜けず縮尺や設計自体に不思議な狂い(?)があったようです。
この階段も、ややいびつな形で…そう、手すりがありません。



ドライブインは繁盛していたそうで
そこに来られるお客さんの目を楽しませたいという気持ちから
絵画の模写もはじめられたそうです。




同じ理由から仏像も自作されています。
コンクリートで作っておられたそうです。


どことなく素人さ加減が残る造形です。
そこが…泉巌さんの作品の彼らしさと言われる所以だと思います。
魅力でもあり、謎でもあり、やっぱり…魅力なんだと思います。


階段の先が気になりますね。
私個人の感想ですけど
キリコの絵画に迷い込んだ非日常感があります。


これがキリコ↑
縮尺がおかしくなったような
不思議な感覚になりませんか?



顔の造形に特徴がでています。
どこか抽象的で簡略化された顔。
しかし、やさしい雰囲気が伝わってきて見ていると不思議に癒されるのです。




ご自身で模写された絵画や仏像の説明文
これもすべて巌さんご本人によるもの。


とにかく広大な私有地に自宅を含め複数の建築物
その中を美術館と銘打って
模写された作品を所狭しと展示されています。






作品は、自分が本で観て気に入ったものを模写されたそうです。
息子さん曰く「いつ寝ているのかわからない」くらいの
ストイックな姿勢で製作を生涯続けられていたそうです。





この建物自体が「泉巌」作品◎





まさしく「体感する」という言葉がぴったりです。




巌さんのセンスで全てが同軸状に展示されています。
古今東西、和洋折中!




驚くことなかれ…
この応接間もほぼ自作です。


ソファもテーブルも




襖絵も100%自作。


少し、盛り上がるような素材で作ってあります。
巌さんが思う「螺鈿」や「漆」の技法を
巌さん流に再現しておられます。





黄金の部屋もありました。
アクリル板で作ってあるそうです。

もちろん、この照明も自作。


ここまで見てわかると思いますが
とにかくなんでもかんでも自作されたそうです。

何が巌さんをそこまで突き動かすのか…
なんとなくですが、わかる気がします。

「自分で作れないものなんてない」

という信条をかかげてらっしゃったそうです

これ…実は私も似たような気持ちで生きているんです。
私の場合は「マニュアルがあるもので作れないものはない」なんですけどねw

巌さんの場合は
そのマニュアルでさえ自作!





瑞岳寺

広い遊園にはいくつかの大きな建造物があります。
このアクリル板で作られたまばゆい黄金の寺もその一つ。



そして…これが佐和山城
中は美術館になっています。


石田三成の墓を再現してありました。
本物の墓を見学し
採寸し寸分違わない規模で再現されているそうです。

熱意…その一言に尽きます。





石田三成像




佐和山城(これ全て一人の手で建築された驚き!)
の中はこういった感じで自作の模写作品が並びます。


老朽化のために屋根が歪んできています。



息子さんにお聞きすると

「父(巌さん)はいつも楽しそうに作っていました」

と、おしゃっていました。
羨ましいと思う。


佐和山城の細部も全てが手作りなんです。





人って本当に自分だけの力で
なんでも作れちゃうんだと証明されています。





石垣は土台を作ってセメントで形作ってあるそうです。




隙間があるんです。
いくら建築の基礎を学ばれたといっても
コツコツと個人で作り上げるにはいろいろと限界もあるのでしょう。

そのゆるさがさっき言ったデ・キリコの絵画のような
不思議な非日常的感覚に私たちを誘います。




これほど巨大な建築物を
何を想い作られたのだろうか…





鐘楼に至っては完成度がすごい!





どうやって設計図を引くのか知りたいです。





拝見していると屏風の模写が多いことに気づかされます。


黄金の…きらびやかなものがお好きだったのかもしれません。





しつこいようですが
全てか自作ですよ。



この建物自体が自作なんです!






巌作品の中に入り込んでしまう感覚…

この中の数点の立体作品が
今回no-maでの展示に使われるそうですけど
本来ならここで対面するからこその魅力なんだと思います。

泉巌さんがご存命の時には
いつでも見学自由だったそうですが
今は遠方からご家族の方が月に数回のペースで管理のために通われているので
見学される場合は先に予約が必要ですので
ご注意ください。

くれぐれも、私有地になりますので
勝手に入ってしまわれないように
みなさん気をつけて下さい!!!


私が好きだった空間
どこまでも続くのかと錯覚してしまいそうになる
奥行きのある建物です。





どこか味のある屏風絵。



泉巌さんがほぼひとりで管理されていたので
今はすごい速さで老朽化が進んでいるそう。

どうにかして、
この佐和山遊園を有効活用できないかと
ご家族の方は模索しておられます。





世界広しといえども
自分の力で
自分の世界をここまで表現された方はそういないと思います。


ほんの一部にはなりますが
no-maでの展示をご覧になってはいかがでしょうか?


巌さんの軌跡を辿って…






 「アール・ブリュット☆アート☆日本3」は、
近江八幡市の歴史ある街並みにたたずむ町屋などある複数の会場で開催します。
三度目となる本展では、日本のアール・ブリュット作品をはじめ、
グギング芸術家の家(オーストリア)、メンタルケア美術館(スウェーデン)の協力により、
海外のアール・ブリュット作品など約350点を展示します。また、会場では、10代から70代まで約90名のボランティアスタッフの方々が皆さまをお迎えします。
近江八幡の旧市街を舞台とした展覧会をボランティアスタッフや地域の方々と一緒につくりあげます。
街に息づくアール・ブリュットの世界を心ゆくまでお楽しみください。 

 アール・ブリュット☆アート☆日本3
 2016年2月20日(土)~3月21日(月・振休)






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コメント

  1. は~凄いな・・・

    素人が見てもおかしいとこや、壊れたとこから水が入って木が歪んだり腐ってきてるとこが多々あるのだけれど、お前が作れるか?と聞かれたら・・・無理です。
    技術も資金も情熱も、どれかが足りないと続けられない・・・

    世の中には凄い人がいるなぁ。

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    1. 無理だよね…凄いんですよ、ほんと。
      はじめからこの規模を計画されていたのか
      思いつきで製作に没頭しているうちにここまで巨大化したのか…
      作者さんの製作熱がひしひしと感じられる空間。
      ここでの生活は最高だったんだろうなと思います。

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